先日2019年11月23日(土)初めてのみんぱく説明会を行いました。既に物件をお持ちの方や、ホームステイをされている方、自治会長様など様々な方にご参加いただきました。
野田市中央公民館をお借りして2時間の説明会となりましたが、皆様真剣に聞いてくださり、前向きにお考えいただけていることが伝わりました。
この説明会は私が持っている実績から再現性のあるものと起こった事柄を皆様と共有し、みんぱくをしたいという方の背中を後押しすることが目的です。他の街を含めても実際のオーナーの声を生で聞くことは少ないので、この機会に次回はぜひいらしてくださいね!
さて、このカテゴリの記事は開催される説明会の記録を取っていきます。都合が合わなく来れなかった方もぜひご覧いただければと思います。
以下のような流れでご説明させていただきました。
内容については資料から抜粋して紹介いたします。
- 講師自己紹介
- 民泊とは?
- どんな手続きが必要?
- 運営する上で必要なことは?
- 体験談
- 質疑応答・アンケート
民泊とは?
住宅の全部または一部を活用して、住宅宿泊事業法に基き旅行者等に宿泊サービスを提供することを「民泊」と呼んでいます。住専地域であっても民泊(各自治体で制限されていなければ)であれば年間180日以内で営業をすることができます。
最低床面積は 3.3㎡/人 = 約2畳 からはじめることができ、設備に関しては非常用照明、消防用設備を設置する必要があります。
家主同居型と不在型がありその約8割が不在型と言われています。
また、近隣住民とのトラブル防止措置は不在型であっても、宿泊者や近隣住民への説明が必要となります。
どんな手続きが必要なの?
民泊制度運営システムでWeb申請(個人の同居型の場合)
- 住宅宿泊事業届出書
- 届出者の登記されていないことの証明書(法務局で発行 300円、連名届者分も)
- 身分証明書(市役所で発行 300円、連名届者分も)
- 住宅の登記事項証明書(市役所で発行 600円)
- 住宅の図面(床面積が記載されている平面図等)
- 欠格事由に該当しないことの誓約書(連名届者分も)
- 消防法令適合通知書
書類を集めるのが大変ですが、決まりごとなので言われた書類を提出すれば届出をすることができます。
お時間の折り合いがつかず上記書類を集めることが難しい場合は行政書士に依頼することも可能です。
運営する上で必要なことは?
書類が揃ったら実際の運営で必要なことはこれだけあります
- 標識の掲示(届出住宅ごとに、公衆の見やすい場所に標識を掲げること)
- 仲介業者への登録(Webサービスへの登録)
- 宿泊者の決定(ゲスト選定)
- チェックイン(不在型はタブレットや鍵の受け渡しの仕組みを作る)
- チェックアウト
- 都道府県県知事への定期報告
また、対面する箇所についての注意点はこれだけあります
- 清潔さ
- 正確さ
- コミュニケーション
- チェックイン
- コストパフォーマンス
体験談
- ゲストさんが迷子になった
- アメニティを持って帰ってしまった
- 喫煙されてしまった(ベランダだったけど)
- 一緒にご飯を食べにいった
- 一緒にイベントに参加した
- その日のできごとを晩御飯の時話せた
- 母国語を教えてくれる
- お土産をくれた
- 予約人数が違った(キャンセルしてもらった)
- ゴミの分別に理解してもらっている
- 部屋が小さいということで変更要望があった
質疑応答・アンケート
Q. 武神館へいらしている外国人の方が多いのか?
A. 実際に泊まりにきている比率で武神館でいらしているかそうでないかの割合は今までは観光関連の方が圧倒的に多かったのですが、12月の宿泊ゲストさんを含めると
武神館:45.2%
それ以外:54.8%
という結果になりました。
Q. 各自治体によって民泊に対する規制があるというが、なぜあるのか?
A. 都内は特に自治体によって様々な条例があるようです。理由に関しては直接自治体に聞いていただければ回答は得られるのではないかと思います。
細かい条例についてまとめていただいている方がいらっしゃるのでそちらをご覧ください。
Q.民泊とAirbnbとはどんな違いがありますか?
A.民泊とはあくまでも法律(住宅宿泊事業法)に基づき宿泊事業を行う行為のことをそうして民泊と言っていることが一般的です。一方でAirbnbは個人間をマッチングさせるサービスの名称がAirbnbです。
Airbnbは民泊(住宅宿泊事業法)でいうところの宿泊仲介業者に当たります。
Q.ゲストさんの選定で本人確認があると思うが正確性はあるのか?
A.宿泊仲介業者様別に取り組みが異なります。例えばAirbnbさんの場合ですと
・携帯電話のカメラで身分証明書の写真を撮る
本人確認についてを参照
・パソコンもしくは携帯端末に搭載されているカメラで写真を撮る
・既存の身分証明書の写真をアップロードする
・実名をフルネームで入力する
・現住所を入力する(銀行明細書または公共料金の請求書に記載されている情報と一致している必要があります)
この様に単に身分証明書をアップロードするだけでなく、身分証明書と一緒に写真を取ることをお願いしていたり、サービス提供側が一定の基準で虚偽かそうでないかを判断しています。
Q.ホストファミリーと民泊の違いは?
A.やっていることは同じ、でも概念が違う。
集客という概念はなく、登録することで各自治体からの紹介でゲストさんが決まるのに対し、民泊は宿泊仲介業者のサービスを利用してリスティング広告で集客をし、ゲストさんを選定し決まるというところ。
またホームステイはゲストさんの細かい情報(食べ物の好き嫌い)まで紹介の際に開示してもらうが、民泊は必要があれば聞いて対応するところにも違いがある。
このことから民泊は不在型8割という傾向から見ても、部屋ありきでサービスが提供されているが、ホームステイは人が必ずいるので、その人(ホストファミリー)とマッチングするかどうかが選定基準とっているところに大きな違いがありそう。
Q.ホームステイや同居型の場合ゲストさんとのコミュニケーションは?
A.コミュニケーションを取りたい人、取れる人でやり取りしているが、他人が家に入ってくるのが嫌という人も家族の中にはいる。そういう人は無理に関わらなくてもいい様にカバーしている。
Q.知らない言語の対応はどうしているのか?
A.google翻訳を使ったりしてます。どうしても頭に入らない場合は複数の言語に対応したメモみたいなものを貼っておいて、挨拶や自己紹介できる様にしていたりします。
Q.現在賃貸で貸しているお家やお部屋があるけど賃貸契約は変えたくないが、人を入れたいので民泊もOKにしたいができますか?
A.できます。オーナー様と例えば弊社が賃貸契約をする際に「転貸借契約」を含めて交わすことで契約上問題なく運営することが可能となります。
民泊の煩わしい手続きや運用をしなくても、所有者のオーナー様は民泊で人が入っても入らなくても今までと変わらず賃貸料として毎月契約時の料金で不動産収入を得ることが可能となります。